あと3ヶ月ほどに迫った東京オリンピック。
サーフィンはこの東京オリンピックから採用された新競技ですが、出場選手の選考、競技日程など、開催が迫っているのにまだまだわからないことだらけ・・・。
新型コロナウイルスの大流行で開催が危ぶまれていますが、そんなこと気にせずに新競技となったサーフィンについて、日程と選手選考について解説します!!
ROCOの解釈なので、間違ってたらごめんね、ごめんねー!
では、さっそくいってみましょう!!
オリンピックでのサーフィンの日程は?
まずは、日程ですがこんな感じです。
7月26日から8月2日のうち4日間で競技を行う。
7月26日から8月2日って8日間あるけど、4日間だけしかやらないの?
8日間がウェイティング期間で、そのうちのコンディションが良い日に試合をやるんだよ。
えー!私が持ってるチケットは7月31日だけど、その前に試合が終わっちゃったらチケットはどうなるの?
チケットを持っている人だけが参加できるサーフィンフェスティバルに行くことができるよ。
サーフィンは海という自然の中で行うため、コンディションによって開催されるか左右されます。
そのため8日間というウェイティング期間を設けて、そのうちのコンディションが良い日に競技を行うというようになっています。
以前、平昌オリンピックのスノーボードでも、強風で延期になったことがありました。
チケットを持っている人は、そのチケットの日のみ会場に入ることができ、試合が行われていなくても会場で行われているサーフィンフェスティバルを楽しむことができます。
本当は試合を見たいけど、試合が行われていないときでも楽しめるような救済策ですね。
試合が行われないからといって、チケットの払い戻しはないとのことです。
出場選手の決め方とは?
オリンピックに出場できる条件としていくつかあります。
⒈ 2019 World Surf League(WSL) Championship Tour(CT)
最終ランキング最上位男子10名、女子8名(各国2名まで)
⒉ 2020 World Surfing Gamesでの上位男子5名、女子7名
⒊ 2019 World Surfing Games
アフリカ、アジア、オセアニア、ヨーロッパの最上位国1枠ずつ
⒋ Pan American Games 2019 優勝者男女1名(既に出場資格がない場合)
⒌ 開催国枠男女1枠ずつ→上記で出場資格を獲得できなかった場合
日本サーフィン連盟「サーフィン競技資格認定プロセス」
わかりにくいですよね・・・。
出場人数は男女各20名ずつ。
日本は既に男子は五十嵐カノア選手が出場資格を獲得していて、女子は2019のワールドサーフィンゲームスでアジア枠を獲得しているので、⒌の開催国枠はナシ。その分⒉の2020ワールドサーフィンゲームスでの枠が1ずつ増えています。
それで、現時点で決まっているのは、まず⒈でのWCT上位の男子10名と女子8名。
男子:ジュリアン・ウィルソン(AUS)
オーウェン・ライト(AUS)
イタロ・フェレイラ(BRA)
ガブリエル・メディナ(BRA)
ミッシェル・ボウレズ(FRA)
ジェレミー・フローレス(FRA)
五十嵐カノア(JPN)
ジョディ・スミス(RSA)
コロヘ・アンディーノ(USA)
ジョン・ジョン・フローレンス(USA)
女子:サリー・フィッツキボンズ(AUS)
ステファニー・ギルモア(AUS)
シルバナ・リマ(BRA)
タティアナ・ウェストン・ウェッブ(BRA)
ブリッサ・ヘネシー(CRC)
ジョアン・ディファイ(FRA)
キャロライン・マークス(USA)
カリッサ・ムーア(USA)
⒉の2020ワールドサーフィンゲームスはまだ開催されていないので、⒊の2019ワールドサーフィンゲームスの大陸枠からは暫定で・・・
男子:ラムジー・ブヒアム(モロッコ)アフリカ
フレデリコ・モライス(POR) ヨーロッパ
村上舜(JPN) アジア
ビリー・ステアマンド(NZL) オセアニア
女子:ビアンカ・ブイテンダック(RSA) アフリカ
松田詩野(JPN) アジア
アナト・レリオール(ISR) ヨーロッパ
エラ・ウィリアムズ(NZL) オセアニア
⒋の2019パンアメリカンゲームスで、男子:ルッカ・メシナ(PER) 女子:ダニエラ・ロサス(PER)
となっています。
出場資格にはこんな記述も・・・
2020年ISA World Surfing Games
出場資格基準を満たした最上位5人(女子7人)が出場枠を1ずつ獲得できます。
B.条項に定められている出場選手数を超える場合、2020WSGの成績が優先されます。
日本サーフィン連盟「サーフィン競技資格認定プロセス」
よくわからないんですけど・・・???
つまり、2020ワールドサーフィンゲームスで男子は上位5名、女子は上位7名は出場資格を獲得できるということ。
イタロとかガブちゃんは、WSL枠で出場資格あるけど、上位5位に入ったら、その枠はどうなるの?
上位のうち、既に出場資格を(WSL枠で)獲得している国はパスされ、その次へと下位へ出場資格が移動していきます。
例えば、男子の上位10位までにWSL枠の選手が入った場合は、11位以下から5選手となります。
WSLのすべての枠が与えられない場合、各国当たり3枠に増えることもあり得ます。
日本サーフィン連盟「サーフィン競技資格認定プロセス」
こんな条件もありますが、既にWSL枠は全部埋まっているので、3枠もらえる国はありません。
ケリー、見たかったなー。
オリンピックはできるだけたくさんの国から参加させたいっていうのがあって、WSLの上位選手で国が偏るのを防ぐためなんだってさ。
ちなみに、「出場資格基準」というのは、各国のサーフィン連盟に所属しているか?とか、ドーピングなどの違反していないか?などの基準なので、ワールドサーフィンゲームスに出場できているならクリアしてます。
出場資格獲得の全ては2020ワールドサーフィンゲームスで決まる!!
オリンピックに出場するための条件の一つに、2020 ISA ワールドサーフィンゲームスに出場するというのがあります。
なので、既に出場資格を獲得しているWSLの選手も出場します。
整理すると、オリンピック出場資格を獲得する最優先は2019のWSL上位者。次に2020ワールドサーフィンゲームスの上位者。次に2019ワールドサーフィンゲームスの大陸枠とパン・アメリカの優勝者。
そして・・・
各大陸枠の予選を経由して獲得した枠は、B.条項に掲載される各国の出場枠数に従うと、ISAクォリティ・コントロールランキング 2019年WSGランキング30位以内に入った条件を満たせば、ISA WSG 2019年の同じ大陸の次の最上位選手に振り分けられます。
以上の条件を満たす同じ大陸の選手が’いない場合、まだ選考されていなかったISA WSG 2019最上位の選手に振り分けられます。
日本サーフィン連盟「サーフィン競技資格認定プロセス」
もし、大陸枠を獲得している選手が2020のワールドサーフィンゲームスの上位者となって出場資格を獲得した場合、その大陸枠は、2019ワールドサーフィンゲームスの同じ国の次の上位者(ISAクオリティ・コントロールランキング30位以内であることも条件)へ割り振られるとのこと。
そして、それでも残った枠は、じゅんぐりじゅんぐり2019ワールドサーフィンゲームスのランキング順に振り分けられるとのことです。
例えば、もし、フレデリコ・モライスが2020年のワールドサーフィンゲームスで優勝したら、その大陸枠は昨年のワールドサーフィンゲームスに出場した同じ国の選手に割り振られるんだよ。
2019年のワールドサーフィンゲームスに出た選手で、まだ出場資格を獲得していない人にもまだチャンスあるんだね!!
日本でオリンピックに出場できる可能性があるのは?
五十嵐カノア選手、村上舜選手、松田詩野選手は出場決定ってことかな?
LUCK SURFの分析だと、その3名はほぼ間違いないよ。
五十嵐カノア選手はWSL枠で出場資格を獲得しているので、出場決定。
LUCK分析によると、松田詩野選手は大陸枠で出場資格を獲得しているので、2020ワールドサーフィンゲームスで上位7人以内に入らなくても、他の日本人選手2名が上位7人以内に入らなければオリンピックに出場できます。しかし、松田選手が上位7人以内に入っても、他の日本人選手2名が松田選手より上位だとオリンピックに出場できません。
村上舜選手も同じく、2020ワールドサーフィンゲームスで上位5人以内に入れなくても大陸枠でオリンピックへ出場できますが、五十嵐選手以外の日本人が上位5人以内に入った場合、また村上選手が上位5人以内に入っても他の日本人選手が村上選手よりも上位の場合、オリンピックに出場できません。
村上選手は自分より上位に五十嵐選手以外の日本人が入らなければ、大陸枠でオリンピックにいけるんだよ。
アジア大陸枠を持っている村上選手の場合、今年のワールドサーフィンゲームスで上位5人に入ってオリンピックの出場資格を獲得した場合、大陸枠は次の上位国へ移動します。
男子の場合、インドネシアですね。
アジア大陸枠を持っている松田選手の場合、今年のワールドサーフィンゲームスで上位7人に入ってオリンピック出場資格を獲得した場合、その大陸枠は、昨年のワールドサーフィンゲームスに出場した日本人選手へまわります。
・・・が、昨年出場した女子選手が今年もワールドサーフィンゲームスに出場できた場合です。
いない場合は、大陸枠は次の上位国にまわります。
昨年のワールドサーフィンゲームスに出場した脇田紗良選手と、前田マヒナ選手は今年のワールドサーフィンゲームスの出場することで、この可能性があるんだよ。
日本ではまだオリンピックにチャレンジすることができる人もいます。
新たにオリンピック出場権を勝ち取る、その条件は・・・
- 2020ワールドサーフィンゲームスに出場し、男子上位5名以上、女子上位7名以上に入ること(村上選手、松田選手よりも上位になること)
- 2020ワールドサーフィンゲームスに出場し、かつ、2019ワールドサーフィンゲームスに出場し、2019年のISAクオリティコントロールランキングの上位30位以内に入っていること
⒈の条件として、2020年のワールドサーフィンゲームスに出場すること。これは最低条件。
2020ワールドサーフィンゲームスの上位に入れば、無条件でオリンピックに出場できます。(村上選手5位以内、松田選手が7位以内の場合、それよりも上位になる必要があります)
2020ワールドサーフィンゲームスには、既に男子は五十嵐カノア選手、村上舜選手、女子は都筑有夢路選手、松田詩野選手の出場が決まっているので、残りは男女1名ずつが出場できます。
なので、新たに出場を狙うのなら、まずは今年の4月に行われる「JAPAN OPEN OF SURFING」に出場し、優勝が最低条件です。
このJAPAN OPENに出場する選手(サーフィン強化指定選手)には、まだオリンピック出場の可能性があります!!
そして、条件⒉。JAPAN OPENで優勝して2020ワールドサーフィンゲームスの出場資格を獲得し、かつ、2019ワールドサーフィンゲームスに出場していて、ISAランキングが30位以内であること。
その条件が当てはまるのは、昨年のワールドサーフィンゲームスに出場している選手、大原洋人選手、前田マヒナ選手、脇田紗良選手。
この選手たちは、じゅんぐり回ってきた出場枠でオリンピックに出場できるかも???です。
ISAランキングを探したけど、見つからなくて30位以内に入ってるかわからなくてごめんなさい。
もし、松田選手が上位7位以内に入って、他の選手が7位以内に入れなかったら、脇田紗良選手か前田マヒナ選手(どちらも2020WSG出場が条件)のどちらかに大陸枠での出場権がまわります。
もし、前田マヒナ選手、脇田紗良選手が2020ワールドサーフィンゲームスに出場できず、村上選手や松田選手が上位に入った場合は、大陸枠は、2019ワールドサーフィンゲームスでの日本の次に上位だった国へまわります・・・。
男子ならインドネシアですね。
いろんな場合があるけど、日本でもまだオリンピックに出場するチャンスがある選手がいるんだね。
まずは4月に行われるJAPAN OPENに注目だよ!!
4月に行われるJAPAN OPENでオリンピック出場資格獲得への舞台に立つ、最終候補選手が決まります。
残りたった一つのワールドサーフィンゲームス出場枠を手にするのは誰なのか??
楽しみですねーーーー!!!
まとめ
まだまだサーフィンのオリンピック出場資格を獲得している選手は半分ほど。
残りのイスをゲットするのは誰なのか?日本からオリンピックに出場するのは誰なのか?
まずはJAPAN OPEN、そして今年のワールドサーフィンゲームスに注目です!!